ジャカルタ郊外で列車事故

 昨日インドネシアの首都ジャカルタ郊外で、建設中のジャカルタ都心~郊外のブカシ市・デポック市間を結ぶ国営軽量高架鉄道「KAIサラスヴァティー(kai saraswati)」の試運転車両が停止中の車両に追突する事故が起きた。先頭車両は大破したが試運転のため乗客はおらず、運転していた作業員は負傷したものの命に別状はなかった。

 2022年開業を目指すこの鉄道は、国産鉄道を推進するインドネシア政府肝いりの事業だが、この事故の他にも軽微な事故が相次ぎ、来年の開業が困難になった。政府が着工を宣言し、民間会社の手で開発が進められていた。しかし、汚職や横流しが問題となり、運輸交通省が2022年8月までに絶対終わらせるように強烈な圧力を掛けていた。そのためほとんど手付かずだった事業を急ピッチで開始し、それ故の杜撰な管理や建設が問題になっていた。

 今回の事故を受けアブド・ソイセノ首相は「政府が大きく関わっているから、被害が軽微でもこれは大きな問題だ。圧を掛け過ぎた政府も問題だが、汚職や横流しだらけというのも大問題だ。この企業との契約を解除し、今から運輸交通省に行って対応を協議する。」と話した。

 余談だが、首相は徹夜で対応を協議したという。

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