全土で近づく大晦日、反対にアチェ州では対年越し祭厳戒態勢

 今年も残り2日、もはや1%も切った。

 そんな中全土で大晦日・新年祭の雰囲気をひしひしと感じ始めている。都市部ジャワ島を中心に商店では年越し前後の商業施設の大規模閉店に備えて人々がごった返し、学校が長期休みに入った為に町中で昼間から子供たちの声が聞こえてくる。また大規模閉店前に爆増する需要に応えるため、店員は必死の形相で働いているし、各地で打ち上がる花火を準備する職人たちも死に物狂いで働いている。お疲れ様です。

 もはや毎年の恒例行事だが、一部これらが見られない例外の地域がある。アチェだ。

 アチェは前政権時代に紛争が解決し、平和的にインドネシアに自治州という形で併合されたが、今でもシャリーア時代の流れを払拭しきれてはいない。

 パンタ・アチェ市長のエレ・マフラヤフディ市長(ele mahllayahdi)は「ウラマー会議とパンタ・アチェ政府はこの地域の住民は大晦日を祝うことを禁止することを決定した。年末年始にかけて大規模な祝いに警戒し、襲撃を行う。」と、シャリーアに基づき大晦日の祝いの禁止を発表したのだ。

 この地域のシャリーア制は併合と共に廃止されたが、未だにシャリーア警察は残っており、それらを巡回させ大規模な祝い事の場合は襲撃させるという。

 シャリーア警察のウミラ・ボン局長(umillah bong)は「ウラマー会議と政府の要請に従い、年末年始のパトロールの強化を実施します。職員は、バンダアチェで爆竹と花火で新年のお祝いがないことを確認します。」と会見で発言している。

 アチェは特にイスラムの教えに厳格であることで有名だが、寛大であられる御神はそこまでの自粛は求めていないのではないだろうか。

 中央政府は「選挙で選ばれた地方政府の方針である。」として特に介入は行わない予定だ。

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