イリアンジャヤに正義と自由がやってきた

 政府は24日、「イリアンジャヤ地域の全てのテロリストの掃討作戦が終了した。イリアンジャヤに正義と自由がやってきた」と発表した。

 マフムド・チャイダール主席報道官は24日、緊急の臨時記者会見を開き、「昨日23日をもって、イリアンジャヤ地域から全てのテロリストが掃討されたと、対応に当たった国軍及び国家警察、武装警察から報告を受けた。ついにイリアンジャヤ地域の平和な日常の脅威はことごとく排斥され、イリアンジャヤに正義と自由がやってきた。全てのテロリストの拠点である民主パプア党本部は更地になり、クアト党の支部が建つだろう」と発表した。また、チャイダール報道官は具体的な対応部隊の死者数について触れ、「分離主義的で差別的なテロリストの卑劣な攻撃により、全域で11人の死者が出てしまった。国民を守ろうとした結果の英雄たちの死は非常に悲しむべきものであり、彼らの雄姿は他の英雄たちのように石に刻まれる」と、11人の警察官や兵士の死を悼んだ。

 アブド・ソイセノ首相も会見を行い、「全ての国民、特にイリアンジャヤ地域の国民が恐怖に怯える必要はもうないだろう。全ての対応に当たった部隊に感謝する。そして、慈悲深き、慈悲あまねきアッラーの御名のもとに、11人の英雄に祝福を、イリアンジャヤに安寧を。我々は今後、国内全域での警備を具体的に強化し、テロリストと対峙し、絶滅させなければならない」と、イリアンジャヤの安寧を祈りつつ、テロリストに対する厳しい政策を打ち出していく方針を語った。

 民主パプア党それ自体の制圧は早期に解決し、大規模な騒乱は収まっていた。しかし、各地で残党が蜂起し、その完全制圧のために発表が遅れたとの説明を行っている。特に西パプア州でそれが顕著であり、政府は今後、西パプア州の分割も含め対応を協議するとしている。

 中部パプア州に住むマフフッズA(mahfudz a.)さんは、「これまでパプア人に差別されたり、パプア人が武器を持っていて非常に物騒で心細い毎日を送っていた。政府の介入のおかげさまで、私達は平穏な暮らしを手に入れることができた。ジャカルタに本当に感謝したい」と、その喜びを語っていた。

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