CASEA首脳会議がバンダルブルネイで開幕

 

 東南アジアを包括するCASEAの51回目の首脳会議が、今日からバンダルブルネイにて開催される。それに伴って、CASEA+3や東アジア首脳会議などが開催される。アブド・ソイセノ首相や隣国東洋の李輝宗政府主席(Lý Huy Tông)を始めとした東南アジア諸国の首脳、李勝首相を始めとした東アジア諸国首脳、プレオベール仏首相、ネルソン米副大統領、朴連合総長などが一堂に会する予定。

 クルニヤシCASEA事務総長は「CASEA首脳会議は大規模な進展を迎えることでしょう」と話しており、今回の大規模な会談で様々なことが決定されるだろうと注目が集まっている。

 様々な議題があるが、特に注目が集まっているのは共同軍事演習に関する事項だろう。先日、アブド・ソイセノ首相が「NATO軍のようなCASEA軍」の創設を訴え(これは旧前進共和党時代から歴代政権が訴えていることではあるが)、東洋の李主席を中心とした幾つかの東南アジア諸国に反発を食らったのは記憶に新しい。今回、どれほどまでに首相の“理想”に近付くことが出来るのかが注目されている。

 マフムド・チャイダール主席報道官は今回の首脳会談に寄せて、「CASEA地域の未来を左右する重要な会議だ」と強調。首相が今回でこれを実現できるかとの質問に対しては、「きっと良い方向に行くだろう。しかし、重要で、かつ影響の大きい議題は、なにもそれだけではない」と明言を避け、慎重な立場を貫いた。歴代政権の失敗から、今回についても過度な期待を避けたい狙いがあると思われる。

 今回のCASEA会談では、安全保障関連の他にも、災害に対するリスク軽減の協力、知的財産権保護に関する共通枠組みの制定、CASEA大学ネットワークの強化などが採択される。また、世界各国の首脳陣が参加するため、予想外の会談が設けられることも予想されている。

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