クアト党改名から見える党内、時期と党員の反応

 新年早々、与党クアト党が党名を改名するという衝撃的なニュースが飛び込んできた。ケンドリヤ・ジャカルタ政治部によると、突然出てきたように見えるこの提案と動議は、既に去年七月の時点で党中央で固まっていたという。当初党幹部内は改名を良しとする派閥と、良しとしない派閥に分裂しており、これはアブド・ソイセノ派でも同様だったという。アブド・ソイセノ事務局長は五ヶ月かけて説得し、党内部を固めたものと見られる。

 アブド・ソイセノ事務局長は先日の新年党幹部会で、「今後、最も現実的な行動として改名を執ることとなるだろう。これは非常に近いうちに行われ、党大会ではなく党員・党友の選挙を経て決定されるだろう」と発言していた。党内部を固め終わった局長は、後は一般党員に意思を示して貰うのみとなった段階だと推測される。

 五ヶ月もの間、これが外部に漏れてこなかったことは驚くべきことだ。局長が党内からの情報漏洩を不可能にさせるほど閉鎖性を高め、権限と基盤を固めに固めたことを示唆している。前進共和党時代からの歴代政権では考えられなかったことだ。名前を変えながら長年与党となってきた“職能団体”を取材している専門家のグダッキラ・ジェスタ記者(gudakila jyestha)は「アブド・ソイセノ局長は、ある種の実験として今回の改名を行うことを五ヶ月前に決意したのではないでしょうか。今思えば、強権的な姿勢を示す割には、アブド・ソイセノ氏の“クアト党”は、この三年間で名称を公式的に印刷したもの、例えばポスターやプラカードなどが少なかったように思います。局長は一昨年の十月以降、格段に党内での権限を増幅させました。反改名派幹部の説得に当たり、何か見返りなどを用意したはずですが、情報漏洩などの“裏切り”には容赦しないと伝えたと思われます。クアト党はかつてなく秘密主義的です」と分析した。

 先日の記事では、クアト党の様々な改名案を掲載した。しかし、グダッキラ記者によると「既に党内部では決まっている」という。党員のみが行える郵送やネット投票で、その改名案か現在の党名かで選択させるという形式になるという。これは一月中には行われるだろうとされており、グダッキラ記者も「ほとんどの記者はこの部分に同意しています」と話す。

 そして、改名案として最も有力視されているのは“インドネシア人民党”(partai rakyat indonesia)だとしている。前回の反省を生かした短い党名だ。この改名に伴い、“クアト”の略称も消滅する。長く党是とされてきた“強いインドネシア”は、もはやアブド・ソイセノ政権には過去のものだと見做されている証左だ。

 ディケリ・アリカット党次席(dikeli arikat)は「次の改名は永遠のものとなる」と表明しており、グダッキラ記者も「恐らくこの点は本当だろう」との見解を示している。

 一般党員や国民の大多数はこの改名に賛成している。やはり「現在の党名は長すぎる」という意見が多い。党員の資格と投票権を持つ、支援者のアブデュルアジズP.D.(abudulaziz p.d.)さんは「私は今回の改名には賛成です。正直、正直言うと、前回の改名の際に、これは長いと思ってしまいましたね。私は今回の首相を支持しています。アブド・ソイセノは全ての親です」と話している。

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